フランス軍ヴァンツァー曹長、エルザ・エリアーヌ。彼女は突然上官から移籍を勧められ、とまどっていた。その移籍先のは、E.C.陸上新戦術研究機関「デュランダル」。そこはE.C.のみでなくU.S.N.、ザーフトラ共和国などからも広く人材を募ったよくいえば先鋭的、悪く言えば個性的な人間の集まりような組織だった。
(エルザ#1、裏表紙より)
 
タイトルに「エルザ」とある通り、エルザ視点で書かれたFM4のノベル、その上巻。ストーリーはゲームとほぼ同じ流れで展開し、登場人物も共通。多少のアレンジはなくはないが、FM1の「最前線報告」のように暴走することなく、許容範囲の内容。

デュランダルを巡る政治的な動きや、マデイラを挟んで準冷戦状態にあるU.S.N.とE.C.の関係など、ゲーム中で語られなかったアウトラインを補填するかのように、設定まわりがかなり突っ込んで語られている。

著者:秋津透
カバーイラスト:直良有祐
2004年9月24日発売(2004年10月15日発行)
288頁/小B6判
980円