フロントミッション/地獄の壁

  • 049
  • 英語表記:Hell's Wall
  • U.S.N.陸軍戦車師団特機中隊第64機動戦隊、地獄の壁

U.S.N.軍屈指の実力と戦績を持つ精鋭WAP部隊で、(2077年以降に?)隊長を務めるデミートリアス大尉が編成責任者として、スカウトにより精鋭パイロットを募った。

WAPパイロット6人から構成され、メンバー2人1組による3方向同時攻撃「デルタアタック」と呼称される戦闘形態を得意とする。
地獄のような激しい戦闘の最中でも、敵機の前に立ちはだかって友軍機を援護する姿を「地獄の壁」と形容し、部隊名の由来としたようである。事実、友軍機の損害が軽微であるにもかかわらず、地獄の壁のWAPは激しい損傷を受けて帰投することがあるという。
(第2次ハフマン紛争では?)O.C.U.正規軍を次々と撃破するなど高い戦闘能力を有し、O.C.U.軍の分析によればO.C.U.機動師団2個分の戦力に相当すると評価されていた。

部隊ではディアブルアビオニクスのフロストをカスタマイズした機体が採用され、第2次ハフマン紛争期には戦車用の積層装甲を用いたモデル(フロストHW?)も運用されている。予備機がリンクス小隊に供与されたとの情報もある。

第2次ハフマン紛争時の経過

2090年6月10日、112特機小隊リンクスを指揮下に置き、これと共にO.C.U.軍のフリーダム防衛隊を撃破。翌11日、リンクスを率い市庁舎周辺で徹底抗戦の構えをとるO.C.U.軍部隊を破り、市庁舎包囲、制圧をほぼ完了。リンクスの指揮を解き、市内の残存部隊掃討を担った。

2091年8月のO.C.U.軍フリーダム反攻作戦開始後、O.C.U.陸防軍第1軍機動師団中隊の迎撃に成功するが、1日11時ごろ、後続のキャニンオンクロウに撃破され、部隊は壊滅した。
デミトリーアス大尉は生還し、フォートモーナス市街地でキャニオンクロウと再戦。セドリック伍長は112特機小隊へ編入?した。他の部隊員は死亡。

グリーグ・デミトリーアス

  • 089
  • Grieg Demetrius
  • 生没:2055?−2091.8.9?(36歳/2090年時)
  • 階級:U.S.N.陸軍大尉(2090年時)
  • 身長:186cm/体重:90kg/性別:♂
  • WAPコード:Mad Bull(怒れる雄牛)

2073年、U.S.N.軍入隊。
戦車師団特機中隊内に中隊の最前衛を務める精鋭小隊(地獄の壁の前身?)を組織。階級は大尉であったが、その優れた戦績から、軍内での発言力・影響力は佐官以上であったとも言われる。「地獄の壁」の名付親。

2090年、第2次ハフマン紛争では、フリーダム侵攻作戦で戦功を上げるも、91年のO.C.U.軍フリーダム反攻時、キャニオンクロウとの交戦で部隊は壊滅。その後、B.D.転換手術を受け大型機動兵器に搭乗し、2091年8月のフォートモーナス防衛戦に参加したが、再びキャニオンクロウに撃破され死亡した。

ジョッシュ・ダリン

  • 090
  • Josh Dalin
  • 生没:2063?−2091.8.1?(28歳/2090年時)
  • 階級:U.S.N.陸軍曹長(2090年時)
  • 身長:174cm/体重:68kg/性別:♂
  • WAPコード:Stray Cat(野良猫)

2081年、U.S.N.軍入隊。
デミートリアスのスカウトにより、地獄の壁へ配属。WAPのセッティングは反応速度と機動力を重視した信条としていた。東洋人。

2091年8月のO.C.U.軍フリーダム反攻戦、キャニオンクロウに撃破され死亡。

SFC版(WS版)での名は「Josiy(ジョシー)」。

ミリガン・アシュトン

  • 090
  • Milligan Ashton
  • 生没:2061−2091.8.1?(30歳/2090年時)
  • 階級:元O.C.U.陸防軍大尉(2090年時)
  • 国籍:U.S.N.陸軍中尉
  • 身長:190cm/体重:82kg/性別:♂
  • WAPコード:Dandelion(タンポポ)

元はU.S.N.などで活躍する有名なモデルであったが、絶頂期、撮影中の事故で頬に大きな傷を負い廃業。2087年、U.S.N.軍入隊。2088年、デミートリアスのスカウトにより、地獄の壁へ配属。

2091年8月のO.C.U.軍フリーダム反攻戦、キャニオンクロウに撃破され死亡。

デイブ・スターリング

  • 090
  • Dave Sterling
  • 生没:2069−2091.8.1?(32歳/2090年時)
  • 階級:U.S.N.軍中尉
  • 身長:192cm/体重:89kg/性別:♂
  • WAPコード:Perfect Winner(完全勝者)

2077年、U.S.N.軍入隊。
第2次ハフマン紛争中の2090年6月、デミートリアスのスカウトにより地獄の壁へ配属。近距離射撃のスキルは、部隊内ナンバー2といわれた。

2091年8月のO.C.U.軍フリーダム反攻戦、キャニオンクロウに撃破され死亡。

リーバス・ビクター

  • 090
  • Reevas Victor
  • 生没:2059−2091.8.1?(32歳/2090年時)
  • 国籍:U.S.N.
  • 階級:U.S.N.陸軍伍長(2090年時)
  • 身長:190cm/体重:81kg/性別:♂
  • WAPコード:Happy Rang(幸せの音色)

2077年、U.S.N.軍入隊。
デミートリアスのスカウトにより地獄の壁へ配属。地獄の壁が行ったすべての作戦に参加している。アフリカ系。

2091年8月のO.C.U.軍フリーダム反攻戦、キャニオンクロウに撃破され死亡。

ゲッタ・セドリック

  • 091
  • Ghetta Cedric
  • 生没:2067−(24歳/2090年時)
  • 階級:U.S.N.軍伍長(2090年時)
  • 身長:183cm/体重:74kg/性別:♂
  • WAPコード:Nothing(無、無価値)

2085年、U.S.N.軍入隊。
デミートリアスのスカウトのより地獄の壁へ配属。格闘戦に優れ、格闘に特化したWAPで前線を務めた。

2091年8月のO.C.U.軍フリーダム反攻で地獄の壁部隊は壊滅したが生き残り、ロラン・コノリー少尉の小隊と民間人を伴ってウェイン山へ逃避。進軍が早いO.C.U.軍の追撃により孤立したが、山中で救出に駆けつけたリンクス小隊と合流。以後、リンクス中隊と行動を共にした。
ウインガー准将の工作によるグリーンフィルード少尉の逮捕・拘留に伴い、軍規違反等で拘留所へ送致されたが、紛争後に情報省?の働きかけにより釈放された。

SFC版・WS版では扱い・存在感のわりには、ひとつのミッションだけでお役御免というのもなんだか不条理。「O.C.U.軍を次々と撃破!」という設定もあるらしいが、ストーリーではその設定があまり生かされてない。一度敗れてリベンジという流れも当然あってもいいのだが、そこに比重をかけ過ぎて「対ドリスコル」という物語の核が薄まってしまうのも考え物ではある。 PS版・DS版では活躍の場面が増え、面目躍如といったことろか。

グリーグは軍部では権力者らしい。そのためリベンジ戦で強引に開発途中のB.D.技術兵器を実戦に持ち込めたのだろうか。

各隊員が死亡した日はキャニオンクロウと交戦した日をもとにしている。ただし、即日戦死と断定できる論拠がないため「?」とした。