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- Meeres Delphin
- 通称:M.D.中隊
- 所属:O.C.U.陸防軍第2軍機動部、U.S.N.陸軍戦車師団情報局直轄部隊

2065年のオシアナ共同連合政府によるハフマン島の入植決定に前後し、ハフマン島にはじめて派兵され、駐留したO.C.U.軍のヴァンツァー部隊。
ハフマン紛争中期にU.S.N.へ亡命し、情報局の実働隊してB.D.計画関連の情報収集任務に就いた。
略歴
ハフマン島はその地理的な条件により、当初は陸防軍による防衛が困難であったことを受け、国防省は当時あった海兵隊構想の一環として海防軍総海部に機動中隊「Meeres Delphin」を設置した。
2070年の第1次ハフマン紛争では、遊撃機動中隊として全島域へ展開し、サンセット・コナイス上陸作戦など重要拠点攻略に貢献。市街戦に長け、都市制圧に関する優れた任務達成率は各方面で評価されている。
紛争後、海兵隊必要論が下火となったことと、ヴァンツァー部隊の本格運用決定により、中隊組織は海防軍から陸防軍第2軍機動部遊撃機動中隊として移管された。
2090年、第2次ハフマン紛争時、フリーダム攻防戦に参加し重要拠点の制圧任務に就く。
数々の任務の中、バイオニューラルデバイスに関して確度の高い情報を得たことで、B.D.計画を推進する特務機関にマークされることとなった。同時に、隊員らのパイロットとしての素質に着目した特務機関は、B.D.マテリアルとして利用することを画策するが、この事態を察知した隊員らはU.S.N.へ亡命した。
まもなく、B.D.計画の情報提供者としてU.S.N.陸軍情報局に保護され、Patricia Stanleyらの手引きにより情報部直属の特機中隊として新たにMeeres Delphinが設立。U.S.N.軍内部でのB.D.計画に関する情報収集の任に就いた。
紛争後も同様の任務は続けられ、2092年秋、フォートモーナスでPMOと交戦中だったMaria Paredesを情報部の緊急要請により保護。この重要人物の協力により、Patrick S. Wingerを首謀者とする一連の事件は一応の決着を見た。
任務終了に伴い、情報部は中隊を解散。
なお、U.S.N.政府の公文書において、隊員らが亡命者であることは触れられておらず、情報局が独自に募った傭兵であるとされている。
部隊章
陸防軍所属であるにもかかわらず、海防軍風のモチーフが用いられているのは、前述の通り、元海防軍総海部所属という設立経緯にある。現在のものは陸防軍式のデザインとなっているが、部隊名であるメーレス(海の色)とデルフィーン(イルカ)は残されている。
イルカのイラストは、海防軍で機雷除去や警備行動などの軍事利用されていた2頭がモデル。部隊設立時の管理官カルロス・スコットフィールド少将が、かつて携わった任務中に失った2頭「ロミオ」と「ジュリエット」を偲んだものといわれる。
傘下
M.D.中隊内には小隊規模の部隊も設置されている。
TEN-MOU(天網ストライク)
中隊各隊員のスキル向上のために特例的に設置された小隊のひとつで、ロッド、パイルバンカー、ナックルでの白兵戦・近接戦闘を得意とする。
以下に第2次ハフマン紛争時の所属隊員を記す。
Yuji.Skyline
- フォネティクスコード:King
- JOB:メカニック(RDメカ)
機動中隊「ゾルクロース」を経て、第2期補充要員としてMDに入隊。その後、隊長に就任したが、副官の存在感に気圧されてか、部外者からは隊長と認知されていないこともあったという。しかし、指揮能力の高さと責任感が強さから人望も厚く、少壮弱冠の司令塔として部隊を牽引した。白兵戦(格闘戦)においては「鬼神」と呼ばれ、敵機を翻弄するその回避術はRDメカとして戦場に立つ時にも活かされている。
部隊解散後、傭兵として、またWAPコロシアムのファイターとして各地を転戦している。ディアブルアビオニクスとスポンサー契約を結んでいるためコロシアムでの対戦時は同社製品のセットアップを使っているが、戦場では他社製品を好んで用いている。
初期隊員
Mina.Sonnenblume
- フォネティクスコード:Queen
- JOB:アサルト(ロケッター)
第2次ハフマン紛争前からのメンバー。既婚。
部隊の副官として強力な影響力を持ち、時に独裁的な強権を振るうため、部隊内外から畏怖の対象として「女帝」と称される。前衛機から支援機まで様々なジョブを経験し今に至る。ワールドネットサービスを利用した情報収集に余念がなく、その成果を積極的にネット上に公開している。スペンダーとの交流もあると言われるが詳しくはわかっていない。
部隊解散後、U.S.N.の駐ザーフトラ共和国大使館付武官から秘書官としての誘いがあったが辞退し、本国に帰還して家族と共に静かに暮らしている。
Tro.Ur(Trojan.Lts)
第2次ハフマン紛争前からのメンバーで、初期は隊長を務めた。
電子制御機器分野に明るく、部隊が抱えるWAPの戦闘ソフトウェアに関して適宜調整を行い、影でも部隊の戦力を支えている。一時ハフマン島を離れ軍兵器開発局へ出向き、WAPの新型COM開発に参加。主な開発はO.C.U.アロルデシュ人民共和国で行われていたが、詳細は不明で衛星通信とのリンクに関するもといわれる。尚、部隊復帰後も、前衛機として部隊の一翼を担った。
医者としての顔も持ち、部隊解散後はM.S.F.に参加し、医療スタッフとして紛争地域を飛び回っている。
Hakata.Armwright
- フォネティクスコード:Knave
- JOB:メカニック
第2次ハフマン紛争前からのメンバー。
島中央激戦区域での攻防戦諸任務を経て軍籍を離脱。2090年、民間軍事企業WapTech E.C.へ移り、同紛争中、O.C.U.・U.S.N.両軍で新兵員の教導・訓練任務に就き各種訓練プログラムを実施。また、統制区・占領区域での偵察任務・敵偵察部隊排除任務を兼任。イーグルティアズ作戦の時にはU.S.N.軍から戦闘に参加している。
停戦後、サカタ社車両警護任務を選任で担い、車両を襲撃するハフマンの魂と数回交戦している。ハフマンの魂の犯行動機を調査する過程で、B.D.計画の一端を知り、G.ヴィーザーと接触。ハフマンの魂部隊を率いて、タッカー山地でPMO指揮下のO.C.U.軍キャニオンクロウと交戦したとする報告もあるが、詳細とその後の消息は不明。
「ハフマン紛争で無効になったパラダイスバーガーのスタンプカード再有効化を求める会」の理事。
Notus.Ws(Kotetsu.Watanuki)
- フォネティクスコード:Ace
- JOB:オールマイティー
第2次ハフマン紛争の開戦直前に入隊。
最前線での格闘戦、攻撃支援、後衛と一通りのジョブを如才なくこなし、安定したパフォーマンスで部隊のバランスに貢献。
写真家としても知られ、非番日にはハフマン島各地に出向いている。ポートレートや情景写真だけでなく各基地や時に戦場に赴き、最新兵器などをファインダーに収め、考察と共に自前のデータベースにそれらをまとめている。
部隊解散後、WAPを中心に兵器全般に対する分析能力を武器に陸軍情報局へ転属を希望。受理され、兵器商人を装いベネズエラ州の反政府組織の監視の任に就いている。
第2期補充要員
Pines.Jr(Irvine.Pines)
- フォネティクスコード:Cater
- JOB:アサルト
第2次ハフマン紛争第2期補充要員。
後衛機要員として入隊したが、部隊事情により前衛機担当に回された。音楽にも精通しており、戦闘中にもスカを口ずさみながら、と音楽を愛する態度を崩さない。
陸軍音楽隊所属のバンドマンでもあり、ドラムを担当する。
軍の干渉を恐れ、偽名を使ってジャマイカン・レコーディングス・インディーズから同バンドのアルバムをリリースしたが、予想外のヒットとなり話題となった。軍からの追及はなく、2作目も制作予定だという。
Lean.Aster
- フォネティクスコード:Cinque
- JOB:ミサイラー
第2次ハフマン紛争第2期補充要員。
ミサイラーやメカニックを担当し、冷静沈着な判断と堅実な仕事で部隊に貢献した。
部隊解散後、知識と経験に裏づけされた脅威評価とリスクマネジメント能力を買われて、F.I.A.からヘッドハンティングを受け入局を果たした。各組織・地域に分散する元MD隊員の人脈を活かし、対テロ活動の監視や情報収集を行っているとされるが詳細は明かされていない。
第3期補充要員
Nue.Mashiro(Isoroku.Wat)
- フォネティクスコード:Sice
- JOB:コムス(B)
第2次ハフマン紛争第3期補充要員。
第072遊撃機動中隊「大納言」に所属していたが、活動が縮小傾向になった際、客員隊員として当隊に参加。その後、幾度かの共闘を経て正式入隊となった。遠距離攻撃でのTulip.Itouとの連携は以心伝心で、戦術の共有度は暗黙の了解の域に達している。
部隊解散後は傭兵に鞍替えし、2090年代半ばからはTulip.Itouと共に中東に渡った。傭兵となっても彼らの効果的な遠距離攻撃は健在で、同地域の軍兵からはバルク(稲妻)と呼ばれ恐れられている。
Tulip.Itou(Edged.Bangs)
- フォネティクスコード:Seven
- JOB:ジャマー(ECM)
第2次ハフマン紛争第3期補充要員。
第072遊撃機動中隊「大納言」解散後、軍上層部の決定により当隊への入隊となった。前衛支援・ECM支援機のスペシャリストである。フリーダム南方にある対空ミサイル基地戦において、ミサイルとロケットによる遠距離支援攻撃を主軸にした編成を考案し、以後の当隊における戦術を決定付けた。
部隊解散後、Nue.Mashiroに同行して中東へ渡り、彼もまたラアド(雷鳴)と異名をとり、その存在感を示している。情勢不安定な中央アジア地域での活動に向け準備と整えつつある。
Nicky.Larson
- フォネティクスコード:Eight
- JOB:ジャマー(EMP)
第2次ハフマン紛争第3期補充要員。
第027機動中隊「Kiss of Death」での任務歴任後、当隊へ入隊。当隊唯一EMP機専属として、前衛を駆け回る熱血漢。
戦況・作戦・任務に応じた実用性の高いWAPのセットアップを独自に研究を続け、その成果はメソッドとして多くの部隊で採用されることとなった。後の WAP開発にも影響を及ぼしたともいわる。
実際、部隊解散後はディアブルアビオニクスのWAP開発に携わり、ガスト500番台の機種には「NL Optimization」と呼ばれる技術体系が用いられている。
第4期補充要員
Knao.Plus
第2次ハフマン紛争4期補充要員。
機動中隊「ネ実」出身。同隊の活動縮小が端緒となって、当隊への入隊に至った。良家の出身だが10代で士官学校に飛び込んだ。
レコン機専属として、すべてのレーダー、ソナーまたその試作型バックパックにも精通し、非凡な索敵能力を有するところから「プロビデンスの目」との異名をとる。また、WAP並びに戦術データの膨大な検証を独力で行い、その研究結果を発表するなどして軍関係者からの注目を集めている。
部隊解散後も究極のセンサーを開発すべく、U.S.N.陸軍ハイテクノロジーWAPセンターでチームを率い研究を続けている。
Huckleberry.Finn
- フォネティクスコード:Joker
- JOB:アサルト
第2次ハフマン紛争第4期補充要員。
当隊と交戦歴もある機動中隊「IRON MAIDEN」の元副長。数々の戦歴を経て、当隊と所縁の深いBlood.Typexの推薦により編入。
経験な豊富に裏付けられた戦闘技術は、任務の成果に結びついている。
部隊解散後、U.S.N.正規軍部隊へ復帰。南米地域での治安維持活動でゲリラ相手に奮戦する所属部隊はColmillo Agudo(鋭牙)という通り名で、反政府組織やゲリラに知れ渡っている。
Ray.Booker
- フォネティクスコード:Trey
- JOB:メカニック(SSメカ)
第2次ハフマン紛争第4期補充要員。
機動中隊「桜花」など多数の部隊を渡り歩き、当隊へは機動中隊「クラスター」を通じての入隊となった。
部隊最年少ながらもベテラン勢に引けをとらず、威風堂々と戦闘に望む姿勢に評価は低くない。
趣味で絵画やイラストを書いているが、軍広報誌に寄せた挿絵がデイリーフリーダム紙記者の目に留まり、同社の刊行している情報誌ハフマニアンの表紙を飾った。部隊解散後は、一般書籍の挿絵や表紙デザインなども仕事も手がけるようになった。
Robert.Sumisu
- フォネティクスコード:Deuce
- JOB:メカニック(SSメカ)
第2次ハフマン紛争第4期補充要員。
第027機動中隊「Kiss of Death」から、Nicky.Larsonと共に最前線での戦いを望み当隊へ。
メカニックを担当する一方でEMP機としての才腕も開花。その両方で力を発揮し、部隊戦術にも高い順応性を見せた。
部隊解散後はWAP実戦経験の人材の少ないE.C.に渡り、アドバイザーとしてE.C.軍でのWAP運用に参加。また、サカタインダストリィの欧州法人が推進している陸上新戦術機関(当時は名称未定)の創設委員会オブザーバーも務めていたが、設置予定である実働部隊の人材確保に難航したため、アロー1として期間限定で所属することが内定している。
Hal.Boundless
第2次ハフマン紛争第4期補充要員。
入隊後、正式な出撃記録なし。
試作機評価任務では、 モーガン要塞内の射撃練習施設で、シュネッケから依頼されたツィーゲライフルの試用を行い、実戦テストの準備を進めていたが、イーグルティアズ作戦によるO.C.U.軍の侵攻を受け、テスト未実施のまま要塞は陥落。ライフルはO.C.U.軍の傭兵部隊により鹵獲された。
Siegmund.Minaduki
- 国籍 : O.C.U.、O.C.U.日本
- 階級 : 一等准尉
2065年、医師である父(Yuki.Minaduki)と、父の留学先のドイツにて知り合った、シュネッケ社研究者である母(Elfride.Ebel)の間に生まれる。
87年、22歳で防衛大学校を卒業後、日本国防軍へ入隊。翌年、交換留学士官としてO.C.U.陸軍に出向、90年第二次ハフマン紛争にO.C.U.士官として参加。
しかし、紛争従軍直後、両親からの手紙でこの紛争に関する「噂」を聞くことになる。
Meeres Delphinでは主にアタッカーを担当。…と言いながらも、頭に浮かぶ戦術構想を実践したいとの欲求に悶々としていたようで、ときには部隊を離れ、物好きな兵士とともにいわゆる野良部隊で敵と相対していたこともあったようだ。
その後、各地を転戦する中で「噂」の核心…B.D.計画についての情報を入手。その真偽を確かめるべく、日本国防軍への復帰を願い出、ハフマン島を離れることとなる。
折しも、Meeres DelphinがB.D.計画を推進する特務機関にマークされ、その手が伸びようとしていた時期でもあった。
しかし、日本ではB.D.計画についての真偽を確かめられるわけもなく、結果として単に難を逃れただけの形となった。
現在は日本国防軍を除隊。弁護士となるべく勉強中、とのこと。
FMOのSQ「MeersDelphin」とその各隊員を設定風にご紹介。私的外伝という位置づけでご覧ください。

ゲル化した珪素繊維をあれして有機装甲に噴射すると結構直る。
BODYが完全に壊されるとどうにもなりません。