ベルゲン共和国

 関連項目
ソサエティ

モス・オーウェン
Owen
第5代大統領。クーデター後の新政権下では、表に姿を現すことなく監禁されていたが、ヘルブランドの死後は職務に復帰し再建に努めた。

アーク・ヘルブランド
Ark Helbland
ベルゲン共和国軍大佐。2064年のクーデターの首謀者。ソサエティの支援を受けて軍権を拡張していったが、グレイブナーにより殺害された。ソサエティ幹部?

アルベルト・グレイブナー
Albert Grabner
NORAD軍軍曹。ヘルブラントによるクーデター時にオーウェン大統領を単身で護衛し続けた。一時的に国外に逃れ、カーネルライト協会の傭兵としてソサエティの調査活動を開始し、ガーディアンとの共同作戦によりソサエティを壊滅に追い込んだ。また、ベルゲンのクーデター鎮圧にも多大な貢献をした。両親はクーデター時に国家反逆の罪で処刑されている。

NORAD
ベルゲン共和国対外援助省に所属する派兵組織の名称。かつての国連軍同様平和維持活動が主な目的である。ベルゲンの男子は一定期間就役することが義務付けられている。

地名・施設
エミンゲン市(Eminghen)、グェイン市街(Gain)、リョース市街(Ryoce)、エルトダール基地(Erutdarlu)、オロボス市街(Orobos)、アルン山(Arn)、グロムンド市街(Gromnd)、ビーグ陸軍基地(Beague)、ベルゲン国防省舎
 
Bergen

山地・氷河・数千の湖、北極海の群島からなる。大西洋岸のフィヨルドが特徴。国土の総面積は32万4219平方キロ。南北に伸びているため場所によっては気候がかなり異なり、南西部ではメキシコ湾流の影響で比較的温暖。極圏では夏季は白夜となり、冬の晴天時にはオーロラが夜空に輝く。

総人口407万人(2064年)。うち56万人が首都エミンゲンに住むが、人口密度は極めて低い。北極圏は1平方キロ?あたり4人。英語が主流であるが、中高齢者はいまだにノルウェー語やボークモール語を使う。通貨単位はクローネ(Kr.)。

長らく立憲王政が続いていたが、2018年の世界協和構想により議会共和制へ移行。2064年時はモス・オーウェン第5代大統領。主要産業は工業・林業・北海油田の産油で、水産業・海運業では世界最高の水準。豊富な発電用水力源を有し、エネルギー生産量は北欧一を誇る。



ヘルブランド大佐によるクーデター
2064年、ベルゲン共和国軍大佐アーク・ヘルブランドが、ソサエティ支援の下で軍事国家へ体制の転換を目指しクーデターを蜂起。エルトダール基地、国防省舎などを占拠した。オーウェン大統領は国外退避を試みるが、ヘルブランドはこれを妨害。オーウェンは同国軍の軍曹アルベルト・グレイブナーの護衛でクーデター軍の追跡から逃れた。保護を求めて辿り着いたビーグ基地で、オーウェン、グレイブナー共に待ち構えていたクーデター軍に拘束された。

その後、ヘルブラントはソサエティの支援の下で軍備増強を図り、オーウェンと容貌の似た偽大統領を利用し国民を欺いていたが、蜂起から数ヵ月後、出国していたグレイブナーが、国防省舎にいたヘルブラントを殺害。ソサエティとの関係が薄れたことで事態は回復に向かった。


●通貨単位、言語、地図上の位置などから、現在のノルウェーと一致。国土面積は若干異なる。現首都はオスロであるが、13世紀ごろの中世ノルウェーではベルゲンが首都だったりする(おそらくは不凍港だとか地理的な条件で)。気になるのは「世界協和構想を受けて立憲君主制から議会共和制へ移行」というところ。イギリスや日本でたとえれば、エリザベス女王や天皇をどっかにやって、大統領を選ぶということになるが…。
●アークのクーデター蜂起の動機は、ソサエティの思想に則ったもので、紛争状態にすることでソサエティのアークに対する評価が高まり、より上位のナンバーが与えられるということである。ベルゲンにはクーデター前に目立った政情不安もなかったように思うので、国民がクーデターといった極端な変革を国政に求めていたとは考えにくい。クーデターは当然ひとりでなし得るものではないから、大勢の同志・協力者が必要である。そういった安定した社会でアークのクーデターに荷担しようと思う国民がどれだけいるのか? もし、協力者すべてがソサエティ思想に共鳴していたとすれば、ソサエティはかなり広く知れ渡った組織とも言えてしまう訳で、このあたりのつじつまはどう合わせるべきか?
●関連項目でNORADは「派兵組織の名称」とされているが、実在するNORADは「ノルウェー対外援助庁」の略称で主に経済・技術援助などを行う組織。