FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE (1)
 

目次

  • STYLE : 1「戦場の透明人間」1
  • STYLE : 1「戦場の透明人間」2
  • STYLE : 1「戦場の透明人間」3
  • STYLE : 1「戦場の透明人間」4
  • STYLE : 1「戦場の透明人間」5
  • STYLE : 1「戦場の透明人間」6
  • STYLE : 2「防人の詩」前編
  • STYLE : 2「防人の詩」後編
  • 設定資料

評注

初出、ヤングガンガン平成19年No.06〜No.09・No.11・No.12・No.15・No.16。原作は太田垣康男、作画はC.H. LINE。

第2次ハフマン紛争を舞台にした2つの物語「戦場の透明人間」「防人の詩」を収録。「戦場の透明人間」では、戦争の中で次第に歪んだ精神状態になっていくジャーナリスト、「防人の詩」では、青森出身の日防軍がハフマン島に派遣される顛末を描く。

巻末の設定資料では、本書・THE DRIVEのメカニカル設定画を掲載。

「THE DRIVE」よりも設定に関する描写が多く、既存のゲームと「地続き」である印象を強く受ける。原作者が付加した設定もかなりあるが、許容できる範囲だろう。テーマやストーリーに新奇性は薄いが、フロントミッションの世界観との親和性は高いのではなかろうか。

表現媒体の制約上、ゲームではなかった残虐・性的な描写も散見されるためか、ゲームとは漂う雰囲気が異なる印象を受ける。
読後にはB.D.計画の犠牲者だけが、ハフマン島で悪夢を見ただけではないとわかるだろう。

スクウェア・エニックス

  • 224ページ
  • 530円
  • 2007/10/25