【FRONT MISSIONガンハザードを別掲する理由】
フロントミッション、フロントミッション2、フロントミッション・オルタナティブ、フロントミッション3、フロントミッション1ST、フロントミッション・オンライン、フロントミッションシリーズ・ガンハザードは近未来の地球を舞台にした作品ではありますが、ガンハザードとそれ以外の作品では世界設定が大きく異なります。
設定上の相違点を挙げれば「ガンハザードでアメリカ合衆国と設定されている地域は、フロントミッションではUSNの一部地域である」「ヴァンツァー実用化年がガンハザードは2029年、他は2040年」など枚挙に暇がありません。ゆえに、ガンハザードはドラゴンクエストやファイナルファンタジーと同じく、単に「シリーズとしてフロントミッションを冠しているだけ」であって、同じ時間軸で語られる続編やサイドストーリーといった位置づけにある物語ではありません。
よって、ガンハザードを含んだすべてのフロントミッションシリーズを同一の世界地図・歴史上で記すのは不可能なので、二者を完全に区別して各々を固有の歴史地理でまとめています。(シミュレーションRPGとアクションRPGというゲーム形態の違いによるものではありません)
平たく言えば、フロントミッションというタイトルでヴァンツァーも出てくるが、ゲームとしては全くの別物だということです。ガンハザードの攻略本などで制作スタッフのインタビューをお読みの方はご存知だとは思いますが念のため。
【ガンハザード・コンテンツの編纂方針と共著】
ガンハザードは他のタイトルに比べて参考にできる資料が少ないので、情報量を増やすには必然的に劇中のセリフを重視することになります。たとえセーブできる数が多いとしても、疑問点があるたびにプレイし直すのはしんどいため、ダイス(下記サイト:Star
Cross Load)さんの協力により、劇中のセリフをテキスト化して、そこから物語世界の詳細を深めていく方式で作業を進めています。
また、ガンハザードは一人の強い者が悪を倒し、自らの手で世界を変えていくといういわゆる「ヒーローもの」を指向したストーリーです。それに加えほぼアルベルト視点で書かれており、非常に客観しにくいゲームでもあります。そういった理由で、アルベルトが直接関与していない時間や場所(たとえば「アルベルトが国外脱出後のベルゲン共和国の様子」「どういった流れ・世論でアトラスへの多国籍軍派兵に至ったのか」など)の動向がほとんどみえません。そういった「重要だがわからないこと」が少なくないので、情報密度は時間的にも内容的にも濃いものを掲載することができていません。このページで世界の状況を確認し「見えないところ」を皆さんのイマジネーションで補っていただければ幸いです。