ツェルベルスガード



グラース・Z・ニューマーク(Newmark)
ゼルマンの現役時代からの部下で、ツェルベルスガードのリーダーを務める。

スピンガーン(Spingarn)
ツェルベルスガード所属。反射神経と射撃能力に優れ、高い戦闘能力を持っている。

キルボーン(Kilborne)
ツェルベルスガード所属。部隊員が一目置くほど直感に優れるといわれる。

サリシャガン・ライフル
ザーフトラなどが過去に研究・開発し完成には至らなかった粒子ビーム兵器。アフリカ紛争期にゼルマンが、バルハシ湖に沈められていた開発途中のサリシャガン・ライフルを引き上げるとともに、ロシアから数十人の科学者をアフリカに連行し、実用化した。
 
 
Zerberusgarde

ECの対テロ作戦実行部隊。アフリカ紛争時、紛争で警備機能の弱まった共同体をテロから守るという名目で派遣された。実際にはCAやWAといった紛争当事国の内情を調査、監視するといった目的でUNASに駐留。同時にUNASを通じてEC製の兵器をWA、CAなど前線へ供給する役目も担っていた。後に部隊は、指揮管理を任されていたグスタフ・ゼルマンの私設造兵プラントの警備や管理に従事するようになり、ゼルマン私物化の性格を強めた。また、アフリカ紛争調停のUNAS・WAの和平会議妨害を企てているが、これはIMACによって鎮圧されている。

ゼルマンは、UNAS領内に作られたWAW工場に着目。本国の指示なしにWAWプラントの生産能力増強し、それで得た余剰生産分を個人的に売りさばくことで利益を上げようと考えた。そのため、労働力拡充に難民を雇用、秘密裏に他国との取引を可能にするため工場から地下人工湖水路と繋がる地下通路を建造するなどしていた。また、レッキ港に設けた隠しドックには、横流しで得たザーフトラ製ホエール級の原潜空母レザノフを係留し、この艦を使って地下通路・地下水路経由で製品の効率的な運び出しを計画していた。

これらの施設の管理をツェルベルスガードなどが担い、特に地下工場の労働者逃走による情報漏えいを防ぐため、労働者の体内に施設外に出ると起爆するカプセルを埋め込むなどして監視していた。
この秘密プラントは、アフリカ紛争中にWAWの売買で多大な資金を得ており、加えて低コストの現地資産を活用し、安価で純正品より高性能の強化型シケイダと呼ばれる製品も生産していた。この非合法のWAW生産ラインからアフリカ各地にWAWが供給され、紛争の激化・長期化の一因となっていた。

また、サリシャガン・ライフルをカザフスタンから移送し、紛争終結の頃には実用化に成功。この兵器は超大型の装脚兵器に搭載され、、2035年1月のゲメナ陸軍基地で開かれたエンコモ大統領とジェバール議長の和平会談を襲撃に使用する計画であった。しかし、この兵器が会談場所を最大射程に収める直前に、IMACがティムガット遺跡で大型装脚兵器と同行するツェルベルスガードを殲滅し、危機を回避した。
 
     
 
 
 
1999年生まれ?(2034年時、35歳)、身長179cm。ECのアフリカ進出の際の対テロ部隊の責任者としてアフリカに派遣され、ツェルベルスガードの実質的な指揮者。元EC特殊部隊隊員で、戦闘中に両足を失い、アクチュエーター義足を用いている。アフリカ紛争期には本国に極秘で、私的に造兵プラントを建造し、大量の難民労働者とザーフトラからのエンジニアをを抱え込んで闇兵器の製造を行っていた。特にWAWの有用性にいち早く気付き、シケイダの改良型(俗に黒シケイダ)を量産し、紛争地帯の供給していた。また、シンセミア、バミア団などアフリカ地域の傭兵とも繋がりがあり、彼らを通じてEC及び私製の兵装がアフリカ各地に流出した。
 
●ツェルベルス、またはケルベロス(Cerberus)。ギリシア神話の冥界の門の番犬で頭が3つで尾は蛇であるという。「地獄の番犬」などとも言われるが、ギリシア神話では冥界=地獄ではなく、むしろ牢獄に近いらしい。
●有態に言えばゼルマンは死の商人で「わるもの」だが、やってること/やりたいことはECやOCUとそう大差ない。現地の資産(人件費の安さ、傭兵との人脈など)を最大限有効に活用したという意味では、大国よりはるかにいい仕事をしているといえる。ギゼンガに比べるとどうも憎みきれない。