E.C.



2102年6月(アロルデシュクーデター)時のEC国務大臣など
ターナー(Turner)代表、ロマネス(Romanes)ECイギリス文部大臣、ラニーニ(Raneeni)財務長官、グリッズマン(Grizman)外務大臣。

EC内の軍事施設
ロストク潜水艦基地、オーステンデ対空監視基地、ハーグ海軍基地、クラドノ陸軍基地。

ホーファー
2096年時のECポーランド首相。

ライオネル・ノランド
2096年時のECイギリス首相。マデイラ危機では、ECのドイツ軍基地襲撃事件調査を担当していたデュランダルの活動を擁護し、危機拡大の回避に貢献した。

セシル・アリソン
2096年時のECイギリス国務省政務次官。元同省課長。外務省・国防省に太いパイプを持ち、EC各国の官僚・政治家ともコネクションがある。ノランド首相からは全幅の信頼を寄せられ、次期首相候補のひとりとも言われている。
 
 
Euro Community

第2次世界大戦直後にヨーロッパ全体で資源を管理しようと、1951年にヨーロッパ石炭・鉄鋼共同体(ECSC)が生まれた。1957年にヨーロッパ経済共同体(EEC)とヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)が組織され、1967年にECSCとEECとEURATOMの3団体が統合されてヨーロッパ共同体(EC)が誕生した。加盟国を徐々に増やしてヨーロッパ連合(EU)となり、2005年に世界初の共同国家としてECが成立した。政策は各国の首脳が集まる中央議会において、合議制にて決定される。本部、中央議会場はともにパリ。

かつては国家共同体のモデルケースといわれ、経済的にも国際政策的にも世界をリードしていたが、21世紀後半からのUSNやOCUといった後発の経済共同体による覇権争いにより、現状では影が薄くなりつつある。領土内に天然資源が乏しく、かつてはUSN・ザーフトラ共和国からの資源輸入量が非常に多かったが、ポーランドでの資源発見で自給化。USN、OCUに次ぐ経済規模を誇り、国力は高いレベルで安定している。
 
     
   
     
 
上掲の地図で赤く塗られているところは、これまでのガイドブックなどで加盟国として「国名」が記されていた国。大雑把にヨーロッパを括ったガイドブックの地図は参考にしていないため、EU加盟国のスウェーデンは非加盟扱い。注意点はスイスが加盟国である点、バルト3国が非加盟、旧ユーゴを一緒くたに扱っているところ(上の地図では、独立再編された現在のもの)。
 
     
 
 
EC加盟国
 
 

イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、オランダ、ギリシャ、ベルギー、ルクセンブルク、ポルトガル、スペイン、フィンランド、オーストリア、ハンガリー、チェコ、スロバキア、クロアチア、ユーゴ、アルバニア、マケドニア、スイスなど

 
     
 
EC連合軍
 
 

各国軍とは別に組織。各国首脳の合議制により活動内容が決定される。施設はマデイラメガフロート基地など。

 
     
 
●USNやOCUと異なり、ECについてはEUという明確なモデルがあるためか、その成立過程もEUになぞらえた設定になっている。奇妙な設定だが、攻略本によれば「EC(1967年)→EU→EC(2005年)」という流れになっている。EU非加盟ながらユーロを導入するスイス、グリーンランドの住民投票によるEU不参加、トルコの加盟準備、NATO拡大、EU軍司令部設置など興味深い項目は多々あるのだが“EC”ではそのあたりどうなっているのか。また、公式解説では触れられていないが、欧州の統合は決して順風満帆ではなく、フランス中心のECSCに対抗して、イギリスがFTAを設立という対立関係の時代もあった。
●4thではしばしば「EC議会」という語が登場するが、首脳が集う「EC理事会」、選出された議員で構成される「EC議会」とは明確に区別されるべきである。本編でいうなら、ザーフトラが襲撃したパリ議会場は「EC議会」の場であり、それ以外の首脳同士がやりとりするシーンは「EC理事会」レベルの会議と思われる。