両手にナックル、背中にジェットBP。
彼らはその拳で己の生き様を、その羽で無限の可能性を表現した。
人々は彼らを「漢(オトコ)」と呼んだ。
この戦闘スタイル発祥の経緯は定かではない。一説には一人の兵士の気まぐれにより生まれたと言われる。
紛争前夜、WAPの戦略戦術的運用に試行錯誤が繰り返されていた時期、上記の特殊近接格闘術「JKN」の実践運用を試みた男がOCUにいた。
ローズレッドをパーソナルカラーにもつ彼は、「戦場浄化」を標榜し、そのカリスマ性から多くの有能な部下を集め、相対した敵軍の将兵でさえその活動に賛同し、同志としていった。
「JetKnucklers」の名はハフマン全土に轟き、そして伝説となった頃、彼の姿は消えた。暗殺、亡命、戦死、様々な噂が流れた。
開戦から数ヶ月後、激戦のハフマン島では大規模な反戦ゲリラ組織が暗躍していた。彼らは「Tendus-JetKnucklers」と名乗っていた。しかしそこにローズレッドの機体は無かった。
噂では彼の生き残った部下数名がOCU領USN領に別れ、活動を再開したと言われる。
敵兵に対しても敬意を表す戦闘術式、全機を非戦闘用のテンダスで統一し、JKNスタイルで闘う彼らの活動は、両軍の将兵に多大なインパクトを与え、瞬く間に勢力を拡大、ハフマン各地のコロシアム運営に影響を及ぼすまでになった。
そして再び、彼らは忽然と姿を消した。
はたして彼らの「戦場浄化」は達成されたと言えるのだろうか?
彼らが消えた後も伝説は残り、散発的に少数ながらJKNスタイルで闘う者や 様々なスタイルで己を表現し闘う者達も現れた。
人々は彼らを「漢」と呼んだ。
- 旧名 : Xin.Gray
- 階級 : 一等准尉
- JOB : ストライカー、メカニック
ハフマン紛争が本格化する前、いくつかの部隊間を渡り歩いた後、「Jet,knucklers」に所属。
ローズレッドの機体の人物や、後に「ジェット仙人」と呼ばれる人物らと共に、戦場を駆け巡る。
一方、ある時期までは主に最前線の人間として戦っている。
前線では、後衛を比較的容易に撃破する自信はあるが、前衛同士の戦闘に耐えうる力はないと考えていたことから、通常はメカニックとして修理に徹し、前衛が疲弊した際の予備戦力として戦闘に参加していた。
事実、いくつかの戦闘にて、上記の状況においてその実力を発揮している。
紛争中期まで「ネ実」に所属するも、考え方の違いから確執が発生し、脱退。その後、諸々の事情により一時、本国に帰還していたが、再びハフマンに転属となり、以後はラークバレーや「VOC」、「Jet,Knucklers」にて活動をしていたようだ。
なお、終戦となった現在は行方不明となっている。
一説によると、企業が世界を支配する未来に飛ばされたとか、帆船が大海原を行き交う過去に飛ばされたとも、はたまた、凄まじい破壊力を持つ槍と指輪と靴を持って、永遠に続く戦いに身を投じているとも言われるが、詳細は定かではない。