パペット・ソルジャー・プラン(P.S.プラン)

参考項目

関連語・人物

レイチェル・パーキンス
Rachel Perkins?
著名なジャーナリスト。
ハフマン島統治区でパペット・ソルジャー・プランに関する取材活動中、同計画に関する情報を得た。しかし、本国へ帰国後に薬物所持の嫌疑で逮捕された。公式にはその後、自殺とされている。

概況

ワールドヒストリカ出版後にDSの2089ボーダーオブマッドネス(BoM)が発売されました。BoMによってヒストリカの“古い設定”が上書きされたため、このページにはヒストリカに準拠しない情報を含みます。

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  • Puppet Soldier Plan(P.S. Plan)

WAPパイロットの脳に特殊な施術を行い、人間を「命令に絶対服従する生体兵器」として利用する計画。
生体兵器化されたパイロットは「素体」と呼称される。

同兵器の実験・開発に用いるWAPパイロットを調達するため、2087年頃からハフマン島国境付近で兵士拉致が繰り返し行われており、ヴァンパイズがその実行組織。サカタインダストリィ?が首謀者である。
また、孤児など未成年者も実験台として犠牲となっている。

研究は、ヴァンパイアズやB組織の崩壊で立ち消えとなるが、技術や理論はニルバーナ機関の活動に引き継がれ、B.D.開発に転用された。

関係組織

サカタインダストリィ、O.C.U.軍上層部、O.C.U.政府、U.S.N.も関与。
もとはBATSで進められていた研究が内務調査による干渉を受けるため、軍では扱えない案件と判断されたことから、サカタインダストリィに研究成果や技術を売り渡したことに始まる。
サカタ社が雇う?傭兵で組織されたヴァンパイアズがハフマン島で、実験台とするためのWAPパイロット拉致に関わり、生体兵器開発の一翼を担っていた。

技術的な特徴

脳死状態のパイロットに特殊な洗脳を施すことで、あるいは外部神経接続によって無意識状態を作り出すことで、闘争本能・運動能力・反射神経のみを強調し、パイロットしての能力を強化するものである。肉体的苦痛はないとされるが、強力な脳波コントロールにより記憶障害や人格を喪するなど大きな弊害を伴うことがある。
また、この技術に対応したWAPとパイロットを神経接続をすると、パイロットが歩行障害を持っていた場合にも歩いている感覚が得られるという。

WAPパイロットを実験体と認定するには適性検査が必須であり、ヴァンパイアズの魔導士隊ではバイオジャマーをチェッカーとして利用し、その見極めを行っていた。

試作機

B組織では研究用実験機としてB1試作機、B2試作機などが作られた。
これら試作機のパイロットは特殊な適性が必要である。

B1試作機「X-27ゴースト」

B1試作機は途中でコードネーム変更により「X-27ゴースト」と改名され、未成年?のレイジが不適合者ながら素体として選ばれた。
試作機の実験では、制御装置の暴走により数秒で研究施設に大きな損害をもたらし、開発技術者が犠牲となっている。また、度々施設から脱走していた。
その後、搭乗者であるレイジはトーネード隊に保護されたが、まもなく死亡。なお、パイロットの身体とWAPがケーブルで繋がれ一体となっていたようである。

B2試作 X-00「ヴァンパイア」

素体には意図的に脳死状態にされたフェイスレスが用いられた。
B1の改良型であるが、開発段階のため一定時間以上の稼動で暴走を招くことがあった。
のちに、フェイスレスはストーム隊により保護。医療機関に搬送されたが、その数日後に死亡している。

B組織では、生体COM(B.D.)をX-00タイプに搭載する計画が進行中であったが、C.I.S.U.から介入を受け開発が滞り、未完成のままとなっている。
なお、X-00シリーズには通常のパイロットも搭乗することが可能。

X-06レイブン

Xシリーズの試験機で、ドリスコルが専従の?パイロットであった。
第2次ハフマン紛争勃発直前にも運用されていたが、B.D.?がない状態では制御部に問題が発生しやすく、動作は不安定であった。

BATS

O.C.U.軍の?特殊部隊でありながら、ほかの特殊部隊や一般兵との接点はない。その活動は比較的短期間であったといわれ、主にパペット・ソルジャー・プランの技術的な礎である人体実験を行っていた。

後に部隊での研究・実験活動が軍の内務調査の対象となり、それを研究継続の障害であると考えたグレッグが、意図的に実験を失敗させ、部隊解体の流れを演出。実験の主機能はグレッグとともにヴァンパイアズによる生体兵器開発へ受け継がれた。

また、グレッグは技術の売却に異論を唱えていたバレットストーム(アーネスト・J・サリンジャー)に対して、バイオジャマーを用いて意識不明にし、記憶操作を行って売却計画の障害とならないような工作もしていた。
なお、軍で扱いきれなくなっていたバイオジャマーなどのパペット・ソルジャー・プランに関連した技術はサカタインダストリィへと売却されている。

部隊員に、ヒックス、ローガン、サトウ、グレッグ(リッチ)、バレットストーム。部隊章は短剣とコウモリの翼を模したデザイン。

B組織

人工的に培養された脳や脊髄をコアシステムとしてWAPの制御に用いる実験を行っていた。
ヴァンパイアズで研究が進められていた技術が転用されており、B組織の成果はB.D.開発へと受け継がれた。

主な活動

同組織はハフマン島内にいくつかの研究開発施設を持ち、O.C.U.領ではグレイロック近郊、フリーダム東部にある。
U.S.N.領ラーカスの研究部門施設では、人工的な脳と脊髄を用いたコアシステムが、紛争前すでに量産段階にあった。プラント周囲には偵察妨害用ジャマーが張り巡らされ、U.S.N.正規軍のWAPによる警備で厳重に管理されていた。

第2次ハフマン紛争直前、大使館の許可を受けた医療機関(B組織?)がO.C.U.からU.S.N.へ移っている。

組織関係者

O.C.U.科学技術省のミゼット・ブラウン、U.S.N.軍のギルモア、ザーフトラ共和国のアイシャ・ロマリアフが研究に関与。
ブラウンは2090年5月31日にB組織研究施設から失踪、ロマリアフはヴァンパイアズ活動期にX-27のトラブル対応で一時的に出向?、ギルモアは同年6月3日の組織崩壊時まで施設に留まっていた。
B組織の背後にU.S.N.の技術者(ギルモア?)が関与しているがO.C.U.上層部とのつながりは不明。

BoMと2089-IIで、B.D.に関する第2次ハフマン紛争以前の状況が垣間見ることができた。技術が受け継がれた流れを改めて整理するとおおよそ以下のようになっている。
BATS→ヴァンパイアズ→B組織→ニルヴァーナ機関→サカタインダストリー

アイシャ・ロマリアフ

Aisha Romariav

2071年生まれ。国籍はザーフトラ共和国、両親はザーフトラ共和国で暮らす。
脳神経学の天才で14歳のときに4つの博士号を取得している。脳死からの蘇生を研究し、死者の証言を事件解決に貢献させたいと考えている。これは、祖父の遺言係争問題で一族がばらばらになった幼少時に体験が機縁である。

パペット・ソルジャー・プランのメイン研究員としてハフマン島に連行され、ヴァンパイアズの研究施設でX-00の制御システムを担当。脳の制御に成功している。

ヴァンパイアズ崩壊後、一時的にC.I.S.U.に保護されるが、再びB組織に連れ去られ実験参加を強要された。その後、B組織から脱出に成功し、C.I.S.U.に保護された。
2093年、B.D.関連事件を追うC.I.S.U.に協力?。