大漢中軍
OCU
フィリピン軍
MIDAS
ルイスコンツェルン
フィリピン自由主義党
Philippines Liberalism Party
OCUからの独立を掲げる反政府の武装組織。第二副大統領のマガルダ・バマラムが党首。物資や資金調達の面では富豪、大漢中から援助を受けていたが、戦闘員不足ため大規模な作戦を行うことができずにいた。政府発表では、誘拐や脅迫によって人員の増強を図っていたとされる。その後、ネグロス要塞を陥落させると戦闘員志望者が増えたが、ルソン上陸直前のMIDAS爆発によって戦闘員と大漢中の支援艦隊を失い勢力は急速に弱まった。
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フィリピンのラカン政権はOCUからの独立について「現在の経済状態では独立は時期尚早であり、国力が弱いからといって他国の援助に頼って独立することは、結局その国の影響力下におかれることになる」との考えを持っていた。それに対し第2副大統領のマガルダ・バマラム(Magarda
Bahmarum)は「OCU支配を原因とする経済疲弊は明らかであり、独立は急務である」と訴え、スプラトリー諸島(バラワン島の西約200km、中国名:南沙諸島)の油田利権を大漢中へ譲渡する用意があることで大漢中軍の支援をとりつけ、早期経済復興を望むルイスコンツェルンの資金援助を得て、ミンダナオ島を拠点に反政府組織「フィリピン自由主義党(PLP)」を結成。武装化しミンダナオ島を占拠。北進を食い止めている政府軍と対峙していた。
政府の築いた防衛線の前にしばらく膠着状態が続いていたが、大漢中軍工作員の協力を得たPLPはレイテ島・パナイ島を勢力範囲に収め、タガト・アハスの無力化に成功。連戦連勝で士気が高まりPLPへ参加する戦闘員も増え、ルソン侵攻に向けて戦力をサンホセに集めた。大漢中の上陸艦隊はサンホセで戦闘員を載せ、ルソン侵攻を目前としたが、危機を感じたOCU軍タール基地のフォーサイス司令は独断でバタンガス湾内を進軍する大漢中艦隊にMIDASを投下。MIDASの爆発により艦隊は壊滅したが、バタンガスと周辺地域の海岸沿いにも被害が及び行方不明者が出た。
フィリピン政府は、MIDASの爆発は大漢中軍によるものと発表したが、大漢中はこれを全面否定。この爆発によって多くの戦闘員と大漢中に支援を失い、OCUのフィリピン介入によってPLPは急速に勢力を弱めた。また、政府はMIDAS被爆国としてMIDAS技術開発を監視する国際機関の設立を提言した。
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●地図のフォロー。アリサ編で訪れるダバオはミンダナオ島の南中ほどにあるDavao(左上図)。首都マニラとタール、バタンガスの位置関係は上地図にある通り。左下はバタンガス周辺図で赤・橙はMIDASの爆心地・効果範囲。バタンガス中心地からは外れている。
●「エマ編」と「アリサ編」ではミクロ的には異なる点もあるが、中国の援助で内紛が激化し、追い詰められたセマウンがMIDASを投下するという展開は同じ。
●フィリピンは利権争いと汚職を原因とするクーデターや政権交代が何度も起きている。その影にはフィリピン社会を牛耳る大富豪(戦後も農地解放なかったんでプランテーション時代の大地主とか)の存在があり、この富豪の利益が政権に大きく影響を及ぼす社会構造になっているらしい。サードではまさしくバマラムによるクーデターが起き、大富豪ルイス家の利権がからんでいて、南沙の資源は事実だが中国がしゃしゃり出てくるかは別にして、なかなかリアルなお話。南部にはモロ族というイスラム教徒が多いので、当然、民族・宗教紛争の性格が強まるのだろうが、ゲームのようなエンターテイメントに実在の宗教対立を盛り込むのは危険すぎる。 |
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