世界資源大戦
石油資源の枯渇を強く懸念したアラブ諸国は2012年に石油の大幅な輸出制限と価格引き上げを実施。アメリカの軍事報復が始まる。国連主導で欧州・日本・中国が平和的解決を試み介入するが失敗。ロシアの参戦で事態は悪化し、欧州・中国・アラブ対日本・アメリカの構図で世界規模の戦争状態に突入した。被害が拡大につれて停戦を求める声が高まる中、2018年に中立国ベルギーのリヒター首相が「世界協和構想」を提唱。各国はこれに同意し大戦は終結した。
世界協和構想
資源大戦の収束を求め、2018年にベルギーのリヒター首相が提言したエネルギー問題解決に関する地球規模での協調体制を示したもの。各国共同で軌道エレベーターを建造し、そこで得られたエネルギー資源を分配するという具体案も含まれた。しかし、2036年にアメリカが安全で効率的な常温核融合技術を実現したため協調体制と軌道エレベーター建造の意義が弱まり、各国は内外に政情不安の火種を抱えることとなった。また、ソサエティの活動開始で、同構想による協調体制は急速に崩壊した。
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くどいようだが「ガンハザード」と他のフロントミッションとでは、まったく違った世界設定がされているので、同一の時間軸上では併記できない。よってここでは、「ガンハザード」のみを扱う。どれだけ違うか比べるのも一興(ちなみに第2次ハフマン紛争は2090年勃発)。
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2015
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アメリカ合衆国の軍事報復がアラブ諸国に向け開始。国連決議の下、欧州諸国、中国、日本が紛争に介入するが和平に失敗。後にロシア参戦。
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2016
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欧州・中国・アラブ対日本・アメリカの構図となり、世界資源大戦が本格化。
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2018
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世界協和構想を受け終戦。
スイスが首都をサンクトリヒに遷都。
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2036
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常温核融合技術をアメリカが公開したことで世界協和構想が空虚化。 ノーブルソサエティなど民間企業参加を認可。
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2040
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元ベルギー首相リヒターがソサエティにより暗殺。
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2041
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ノーブルソサエティが解体するが、裏ではソサエティとして存続し、一部をノーブルコミュニティとして表に残し事業継承。
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2047
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南米(コスタリカ紛争など)、ロシアなど各地で紛争勃発。
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2054
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ARS軍とゾハル軍の武力衝突が始まる(〜2065)
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2063
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メキシコ紛争。クリムゾンブロウがメキシコ政府を壊滅。
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2065
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ブラジルのカンドーザ大統領が(ソサエティにより?)暗殺。ソサエティ壊滅。
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資源問題は切実とはいえ、世界協和構想という古典的平和主義者のような発想が全世界に受け入れらるものか甚だ疑問ではあるし、戦争長期化で消耗戦ともなればアラブの絶対的有利のような気もする。軌道エレベーターをつくるにしてもしても、結局資本を持つ国が主導になって極貧国は蚊帳の外ということになりかねない。政情が安定しない国が、軌道エレベーターの恩恵で比較的豊かになって軍備を整え始めたととすれば、周辺国にとっては脅威でありあらたな火種を生むことにもなる。世界平和になるための万能薬はないわけで、軽々しく「世界をひとつに」とプラカードを掲げたり、雰囲気に飲まれてImagineを歌うことにすり替えてはならないということか。
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