すでに20世紀後半から通貨統合を行うなど経済共同体として体制を固めつつあったヨーロッパ諸国が2005年に併合し、世界初の国家共同体となるE.C.(ヨーロッパ共同体)が成立。その10年後には、ロシアを主体にCIS諸国が結集し、新国家ザーフトラ共和国が誕生した。
2020年には、南北アメリカ大陸のほぼ全域がU.S.N.として統合。U.S.N.は太平洋の利権に強い意欲があり、対アジア政策の重要な踏み台となる日本やフィリピンを失うことを懸念し、O.C.U.成立に反対していたが、2026年、オーストラリア・日本・東南アジア諸国によるO.C.U.が成立した。
2030年、アフリカ大陸共同国家計画を発表し、統一に向かった動きをみせた。しかし、直後にアフリカ紛争が勃発し、E.C.とO.C.U.の代理戦争的な対立も孕み、紛争は長期化・拡大した。
相次ぐ巨大国家誕生により国際連合の意義は失われ弱体化。世界の多極化情勢は3大陣営の台頭で変質した。